振動療法タップマスター

■ 律動運動で全身を整える

ストレス社会に生きる現代人は、いつも肩に力が入り身体全体がこわばっています。そんな緊張を解きほぐすため、最近は身体をゆるめること、リラックスすることの大切さをよく耳にします。脱力は古来からある武道の極意であり、少し前に流行した仰向けに寝て足首を揺らす金魚運動も全身の力を抜いた状態で身体を揺さぶる動きです。

地元広島で懇意にしていただいている山中さんという方が、立ったまま身体全体を揺することのできるタップマスターという機械を開発・販売されています。

これは律動運動とも呼ばれ、自律神経を整え、肩や腰の痛みを和らげ、筋力の維持、若返りにもつながるといった数多くの効能があり、運動前後で血液成分に変化があることも認められています。

タップマスターによる運動は自らの力を必要とせず、筋力の弱った高齢者や病人の方にも使っていただくことができ、車椅子の方にも脚全体に振動を伝えることができます。実際にタップマスターは、振動療法として病院の一般病棟やICUでも使われています。

■心地よさを体感する

先日、開発者の山中さんに振動制御のプロということで貝崎さんをご紹介し、タップマスターをカイザーサウンドに持ってきていただきました。

タップマスターはごくわずか1ミリほどの上下運動で、振動周波数は八段階に選ぶことができ、それらを組み合わせた15分間のオートポジションもあります。実際にこの上に乗ってみると全身が心地よく揺さぶられ、足の裏から背骨を通って頭の上まで振動が波のように伝わってきます。身体全体を緩められて解きほぐされる、自動マッサージ機のような感じです。

この緩めて整えられるという感覚は、お箸のような長い棒をたくさん束にして手に持った時、机の上でトントンと振動を与えると束全体がキレイに揃っていく、こういった理屈からくるのだと思います。

オーディオでも車でも、振動を通して人間の心身に大きな影響を与えることは事実であり、その振動を理想の形で人体に伝えることができたなら、健康器具として大きな効果を発揮することは間違いありません。

靴を脱いでタップマスターの上に乗ってスイッチを入れると上面全体が均一に上下運動し、前後どちらに向いて乗ることもできます。

貝崎さんにこのタップマスターに乗ってもらったところとても好印象だったようで、いろいろと振動周波数を変えて試しておられました。そして身体に伝わってくる振動の心地よさとそのポテンシャルの高さを感じられ、家族のためにと一台購入されることになりました。

■美しい響きを奏でる振動体

身体に伝わってくる振動は、内部の振動体から来る単純な正弦波ではなく、機械を形作るすべての部品の振動、反射に影響を受け、その微細な振動バランス、タイミングが人間の感覚に大きな影響を与えることは、カイザーサウンドのこれまでの様々な実証実験で明らかです。

そこでこのタップマスターをより理想の状態に近づけるため、開発者である山中さん立ち会いの下、分解してチューニングを施すことにしました。構造上分解するのはなかなか大変でしたが、工具を駆使して振動を伝える上面を取り外しました。

回転エネルギーを造るモーター、ピストンのようにそれを上下運動に変換する部材など、取り付けられているネジで取り外せるものはすべて外し、一本一本それぞれのネジに合った場所に適材配置し、締め具合を最適化し、振動エネルギーがスムーズに流れる加速度組み立てを行います。

機器全体、どこかに振動の淀みがあればトータルとして理想的な働きをしてくれません。ドライバーの柄でいろんなところを叩くと音が微妙に異なり、カツンときれいに響くところがあれば、ゴッツと濁った音を立てるところもあり、そんなところを調整していきます。

ネジの締め具合の調整、小さなカラーシールの貼付、そんな作業を繰り返すたびに響きの濁っていた箇所が心地いい音色へと改善されていきます。

カイザーサウンドの振動制御技術『政振』は、世界中で貝崎親子にしかできない高度で独特なものですが、その原理は実にシンプルで、『きれいに心地よく響くものが、感動的な音、振動を生み出す』ということです。

このカイザーマジックとも言える政振技術を目の当たりにし、山中さんは感動レベルで驚いておられました。ご自身タップマスターを通して振動の世界に長く関わり、深く思い当たることがあったのでしょう。響きを抑えることは簡単でも、それでは感動的な振動を得ることはできません。

オーディオでも車でも健康器具でも、真に素晴らしい価値ある振動発生体は、どこを叩いても美し
い響きをしています。

■内部配線の調整とトリプルアクセル

心地いい振動を得るためには、機器全体の振動を整えるとともに、その振動の元となる電気エネルギーの流れをもスムーズにする必要があります。これもカイザーサウンド独自の技術ですが、内部配線のねじれ具合を貝崎浄さんが調整されました。

そして最後の仕上として上面をネジ留めした後、機器前面の左下に小さなトリプルアクセルを二枚貼ってフィニッシュです。

■さらに心地よく進化

チューニングを施したタップマスターは、誰にでも分かるほどの変化でより振動が心地よくなりました。振動のノイズ成分が減ったからか、身体を突き上げてくる力が軟らかく感じられ、より力を抜いた
自然な状態で振動に身を任せることができます。たぶん測定できる物理的変化はごくわずかだと思われますが、人体はそれを極めて敏感に感知します。

さらには交流100ボルト電源の質を改善すべく、カイザーサウンドのオリジナル対策ケーブルを電源タップと本体ACケーブルの間に入れました。

これは以前からあるカイザーサウンドの製品につい最近大幅な改良を加えたもので、交流100ボルトに乗っているノイズを除去するとともにプラス極とマイナス極との境目であるゼロポイントでのつながりをよくする働きがあるとのことです。

更にACアダプター部分にPentagon JoeとIn & Out、Music Hammerを貼って仕上げました。

これも効果抜群です。さらに振動の雑味が減ってより自然に身体を心地よく揺らしてくれます。そして機械から発する音もより軽やかで軟らかくなりました。

オーディオでも車でも、音や振動のノイズはある時にはあまり気にならなくても、それがなくなって初めてそれまでノイズに侵されていたことに気が付きます。特に最近は電子機器やインバータ電源を持つ家電製品が増えたため、数十年前とは比較にならないほど家庭用電源の質が低下しています。

コンセントから流れてくる電気は、ダムで言えばそこに貯まっていく水そのものです。この水が汚染されていては、いかに工夫しようとも清らかな水流を得ることはできません。そのことをカイザーサウンドの電源対策ケーブルが教えてくれます。

■政振技術はすべてに通ず

タップマスターの素晴らしさを体感すべく、自分も家に一台おいて毎日15分間揺られています。その間リラックスして心地いいのはもちろんですが、終わった後にじわーっと爽やかな刺激が全身に広がっていくのが快感です。

これは毛細血管の末端が隅々まで刺激され、そこに血流が行き渡っていくからなのでしょう。この爽やかさは健康にとてもいいものだと確信が持てます。

膝に痛みを抱えていた貝崎さんの奥さんも、これに乗った翌日は膝が楽だと言われました。自然を愛し古民家で自然農を実践するOさんという女性は、あまりの心地よさに15分を二回、30分もタップマスターに乗り続け、あまりの心地よさに眠たくなったと話されていました。

その素晴らしい健康器具であるタップマスターが、カイザーサウンドの政振技術と電源の改質によってより魅力的なものとなりました。これまでオーディオと車への振動対策で、音や乗り心地、走行性能が目に見えて向上し続けてきているのですから、人体に直接振動を与えるタップマスターで効果が現れないはずがありません。そしてその根底に流れる政振技術はみな同じものであり、同様の効果が現れるのは必然です。

量子力学が明かしたように、すべてのものは振動しています。だからこそカイザーサウンドの政振技術は、オーディオ、車、そして今回の健康器具と、無限の広がりを持っています。

けれどその政振の効果は、本来は理屈ではなく自分自身で感じ取るべきものです。いくらこの場で数々の理論や説明を述べたとしても、それはあくまでも他人の感想でしかありません。今回この政振効果を、タップマスターとご自分の車のチューニングで初めて体感された山中さんは、カイザーマジックにすっかり魅せられ、電源対策ケーブルやイヤフォンなどを購入されました。

カイザーサウンドの政振技術は、最新の量子効果をはじめとして様々な分野に広がり、今後もさらにラインナップを広げていく予定のようです。繰り返しますが、やはりこれは体感して初めて理解できる世界です。何かひとつ、その数値で表すことのできない不思議で驚異的な世界に触れてみてはいかがでしょうか。

酒井伸雄
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