車の走りの変化で深まる量子体験

■量子効果の検証を重ねる

科学とは対象物を細分化して観察する要素還元型の手法であり、高い客観性が求められます。けれどそれを極限まで突き詰めた量子の世界は、粒と波との両方の性質を持ち、観測物は観測者によって影響を受け、位置と運動量、時間とエネルギー、それらの関係は確率的にしか示されないという不確かさを持っています。

それゆえに先のレポートの最後に載せた動画でブルース・リーが語っているように、「Don’t think! Feel!!!」(考えるな! 感じるんだ‼!)、このことが重要です。

量子効果に客観性がまったくないわけではありませんが、観測者、観測条件によって客観性に揺らぎが生じる可能性があり、また真の効果は測定できないところにこそあるのではないかと考えられます。

なのでそこには思い込みが入りやすく、先のレポートで述べた異次元効果とでも呼べる不思議な感覚が本当に確かなものなのかは検証を重ねていく必要があります。

10月18、19日、長野県北志賀高原のオートローゼンに於いて、集まった人たちとともに数台の車で量子効果を再び確かめてきました。そこで体感した詳細は、運転中に撮った動画を後日アップするので聞いていただきたいのですが、総論としてより深く量子効果を感じ、その感じ方は他の人にも共通しているということが理解できました。

■能力を活かし切る

オーディオで、大口径のスピーカー、大出力のアンプといった物量で作り出した音と、与えられた素材を十分に活かし切った音とでは受ける感動の大きさがまったく異なります。物量でねじ伏せるのではなく持てる能力を活かし切った音は伸びやかであり、音よりも音楽的表
現に意識が傾きます。

車に於ける量子効果も同様で、これまで触れられることのなかった能力が賦活されるからなのか、走りが実に生き生きとし、乗っていて軽やかな心地よさを感じます。バッテリーにPentagon JoeやBattery Joeを貼ると走りはよりスムーズになります。これはパワーが増大して推進力が高まったというのではなく、路面の上を滑るように進み、余分なものが取り除かれたかのような感覚で、これが運転する楽しさにへとつながります。

■車外との分離感

車を走らせている時に感じる車内と車外との分離感、これが量子効果の最も不思議なもので、これを今回も追体験しました。この特異な空気感は、実際にエンジンに空気を送り込むインテークマニホールドに、流れを整えるIn&Outを貼った時に強く感じます。けれど開発者の貝崎浄さんに話を聞くと、この効果はIn&Out単独のものではなく、それ以前にバッテリーに貼ったPentagon JoeやBattery Joeも作用し、その基盤の上に現れた効果とのことです。

この常識外れとも言える感覚を、今回三人の方から感想として聞くことができ、車外との分離感は誰しもが感じられるものなのだという思いを強くしました。

この分離感は別の面から見ると一体感であり、その中を自動的に進んでいくような感覚は仏教に於ける他力の世界、色即是空、空即是色だと、仏教に詳しい方はハンドルを握りながら述べておられました。

たぶんこれが量子効果の真骨頂だと感じます。先のレポートで紹介した保江邦夫先生が体験した音と振動が完全に消えてしまった状態は量子効果が現れた究極の世界であり、だからこそその瞬間に保江方程式へとつながる偉大な叡智が降り注いできたのでしょう。その究極世界の一端を、政振ステッカーという極小の金属片数枚で再現できるというのは驚異以外の何ものでもありません。

■運転技術の向上

量子効果によって車外の空気と分離し、まるで真空状態の中を突き進んでいくような感覚は、あたかも適切なコースに沿って前方から引っ張られているようです。その結果肩の力は抜けてリラックスし、楽に運転できると同時に運転技術が向上したかのように感じます。

これは多分実際に運転技術が向上する、あるいは適切な運転ができるような環境になるのだと思われます。先のレポートで、量子的微振動の改善により脳内ノイズが消えて乗車感覚が向上すると書きましたが、それは当然運転感覚にも影響を与え、自然と楽に、かつ適切に運転情報を処理できるのだと考えます。

これは競走馬がブリンカー(遮眼革)を着けることで余分な情報をシャットアウトし、意識を前方に集中して速く走ることができるのと同じです。

またフロントガラスが曇ったり汚れたりしていると運転に余計な神経を使いますが、そこが磨き上げられると格段に運転が楽で上手になる、こんな感覚です。

今回北志賀のテストコースを何度も走り、コーナーをかなりのスピードで入っても、それで恐怖を感じることはほとんどありませんでした。それは車外との分離感があって、ただ移ろう景色を眺めているという感覚があるから。それとなぜか絶対にコースから外れないであろうという強い安心感が湧いてくるからです。この感覚は自分で運転しても助手席に座っていても変わりません。

イライラしたり焦って運転をすると事故を起こしやすくなります。量子効果で得られる感覚はその対極であり、リラックスして乗車できるということは、一緒に乗っている人同士の人間関係にもいい影響を与えるかもしれません。

■異質な滑らかさ

量子効果を得た車を何度も走らせ、その効果を自分なりに掴むことができました。“真空状態の中を突き進む”この感覚はこれまでの振動制御技術では得ることのできなかったものです。

これまでの技術によって得た滑らかさは、タイヤと路面との関係がスムーズになる、タイヤが軽やかに回転するといったものであるのに対し、量子効果による滑らかさは、車と車を取り囲む空気、空間との関係性が変わってしまったかのような滑らかさで、明らかに異なります。

高速道路を走っていても疲れを感じることがほとんどありません。ただ高速で回りの景色が流れていくという感覚は、慣れてしまうと運転していることを忘れてしまい、そのままスピードを上げていくと空に飛んでいってしまうのではという思いが湧いてくるほどです。

■未知なる領域

今回複数の人と車で量子効果を体感していただきましたが、その真価はまだまだ未知の領域です。車外との分離感が測定値として明確に示すことができるのであれば、車のみならず船舶や航空機の燃費向上にも大きく貢献するはずです。

客観的効果に揺らぎがあるとしても、その法則性を把握すればそれを安定させることも可能でしょう。運転感覚、運転技術の向上というのは人間の心身に与える影響であり、これは即健康の維持・増進にもつながります。

すべての物質は粒と波、両方の性質を持ち、振動は目に見えるものと見えないもの、すべてに影響を与えます。極小の量子世界である原子の構造が太陽系宇宙とフラクタル(自己相似形)であることを考えれば、極小金属片である政振ステッカーが極めて大きな効果を生み出すこともまた自然なのかもしれません。