■Battery Joe
Pentagon Joeによって豹変したシトロエン・ピカソの乗車感覚、あの独特の空気感が脳裏から離れません。あんなに小さいのに・・・、いや、小さいからこそ得ることのできる量子効果は、量子力学が物理の世界に革命を起こしたのと同様に、日常に慣れ親しんだ浅はかな人間の固定概念をぶち破ってくれます。
Pentagon Joeをバッテリーに貼る場所は、進行方向に向かってバッテリー前面の四隅です。位置を決めるのは簡単ですが、車によってはバッテリーの取り外しが難しく、一筋縄ではいきません。
そこで誰にでも簡単に取り付けられるよう、バッテリー上部に一枚貼るだけという車専用の政振ステッカーBattery Joeが開発されました。Battery Joeは記念切手ほどのサイズで31.5×27ミリ、同じく量子効果を発揮します。
そのBattery Joeが届いた日、貝﨑さんから連絡をいただき、車への取り付けテストに参加させていただきました。その日は午後に予定があり、カイザーサウンドに着いたのは日が落ちかけた午後6時過ぎ、ちょうど貝﨑さんと息子の浄さんが、プジョーのボンネットを開けてBattery Joeを取り付けているところでした。天才的頭脳を持つ浄さんが、一連の量子効果のある政振ステッカー開発者です。
Battery Joeの取り付けは実に簡単です。Battery Joe裏面の少しくぼんだハーフエッチング部分を外すようにして両面テープを貼り、バッテリー上面を布でキレイに拭いた上で位置を定めて貼るだけです。これならほとんどの車で工具を使わなくても取り付けられます。
■Battery Joeをプジョーに取り付ける
スポーティーなプジョー406クーペのバッテリーには、すでにPentagon Joeが四枚貼られています。そこにBattery Joeが加わり、どんな効果を発揮するのでしょう。
走り出してまず感じるのは、より一層増した安定感です。貼る前よりも重心が低くなり、貝﨑さんは左右のホイール幅が広かったようだと言われます。この安定感はベンツの乗り心地と似ています。
Battery JoeはPentagon Joeよりもかなり大型なので、その形の違いが効果の差となって現れているように感じます。それは形が大きいから効果が大きいというのではなく、大きさからくるゆとりと安定感のようなもので、Pentagon Joeは逆に小さいがゆえの鋭敏なキレと立ち上がりがあるように感じます。けれどこれは検証例が少ないので、単なる思い込みかもしれません。
ただ安定感とゆとりの元となる低速トルクが向上したのは確実に体感でき、スムーズに加速していく様は、包み込むような柔らかさとともに背後から大きな手のひらで押されているようです。
広島の市内中心部からニュータウンへと向かう広島高速4号線は、川を渡る上り勾配の橋を通って全長3.9キロの長いトンネルへと続きます。高速に入ると信号はなく、速度を上げながら坂を駆け上がっていくと、上り坂を走っているという感覚がありません。それぐらいエンジンがストレスなく回り、高度を上げていく負担が伝わってきません。
長いトンネルを走り抜ける爽快感は格別です。安定感と自在性、この両極の特性が高度に両立し、同じレーンを走り続けても急なレーンチェンジを行っても、車も乗っている人間もバランスを崩すようなことはほとんどありません。とにかく量子効果を体験して以来、不思議な感覚の連続です。
広島高速4号線を抜けると北に広島市立大学があり、その周辺を取り囲む山道は適度なアップダウンとカーブが続き、北志賀のオートローゼン近くのテストコースと似ています。
ここでも車の安定感は変わりません。スピードを上げてカーブを曲がったり加速をしても、車は不安定な挙動を一切見せず、先のレポートにも書いたように、量子効果によって車の走行性能とともに乗っている人間の運転感覚、乗車感覚、それすらも変えてしまっているように感じます。
帰りの広島高速4号線は料金所からスタートです。料金所を抜けると100メートルほど先にトンネルの入り口があり、わずか数秒後には時速80キロぐらいに達します。けれどこの時の感覚もまた不思議で、急にスピードが上がっていくその加速感がほとんどないのです。
とにかく不思議の連続ですが、この感覚はこれからさらに深まっていくことになります。
■In & Outをプジョーに取り付ける
バッテリー側面とラジエター上部にPentagon Joe、バッテリー上部にBattery Joeを貼ったプジョー406クーペに、同じく量子効果を発揮するIn & Outを取り付けます。In & Outは空気、燃料、水、そういった流れるものの根元に取り付けるといいとのことで、ボンネットを開け、エンジンに供給される空気を送る根元であるインテークマニホールド上面に両面テー
プで貼りました。
In & Outは12.3×9.2ミリ、左にある丸いのはトリプルアクセルです。
こんな感じで取り付けました。
この効果・・・、ものすごいものです。カイザーサウンドの店舗から数十メートル東側に可部街道という国道があり、まずはその手前の交差点に向かいます。車をゆっくりと走らせ、赤信号の交差点で一旦停止、もうそれだけでIn & Out取り付け効果がハッキリと体感できて大興奮です。
超低速で走っていても、これまで以上に車が滑らかに進んでいくのが分かります。まさに滑るような、動く歩道に乗っているような、そんな感覚です。
しかも信号待ちで停車している時のアイドリングが異様に静かです。切手大ほどの貼り物一枚で、こんなに振動、騒音が軽減されることがあるのでしょうか?信じがたいことですが、実際にリアルタイムに体験しているのですから事実と認めざる得ません。
少し前まで感じられた草原を駆け抜ける肉食獣のような逞しさ、鼓動、ラテン系の陽気さ、それがPentagon Joeによって知性ある木鶏のようになり、さらにBattery JoeとIn & Outが加わって動物的感覚は完全に消え去り、まるで悟りを開いた仏陀のような静謐さです。
国道に出ても車は滑るように走り抜け、この安定した滑らかさは先のBattery Joeを取り付けた状態からさらに磨きがかかっています。それは水の中をスイスイと泳ぐ魚のようで、Battery Joeが大きな手のひらで後ろから押されるような安定感があるのに対し、このIn & Outは前へ前へと引っ張られるキレのいい滑らかさがあります。
後ろからと前から、安定感とキレのいい滑らかさ、Battery JoeとIn & Outは対極の効果で相性がいいのではないかと感じます。
車は再び広島高速4号線に入ります。長い上り坂もさっき以上に楽にスピードが上がり、その自然な加速感は坂の上から重力で引っ張られ、下り坂を転げていくような感覚です。
トンネルの中もワインディングロードの走行感覚も、実に快適そのものです。そしてその車内にいて、それを味わうよりもただそれを眺めている、こんな不思議な感覚なのです。
外の景色と車内にいる自分、この二つの分離感は、量子効果と出合って以来一貫して体感するものです。
極めてジェントルな走りと快適性、さらに高い走行性能をも手にしたプジョー406クーペは、ラグジュアリースポーツカーの極みと言えるでしょう。
■シトロエンにさらなる量子効果を加える
続いてシトロエン・ピカソで量子効果を確かめます。シトロエンには車体最前部のラジエター上部の樹脂カバーにPentagon Joeを三枚貼っていますが、バッテリーは手つかずです。そのバッテリー上部にBattery Joeを貼りました。バッテリーには大きな樹脂カバーがかぶせてあり、そのすき間に潜り込ませるようにして貼り付けます。
そして同時に空気の取り入れ口であるインテークマニホールドにIn & Outを、これは各気筒ごとにパイプが分かれているので四気筒分四枚貼りました。
この二つを同時に行ったシトロエンは、プジョー同様実に快適かつ滑らかな走りを手に入れました。シトロエン独特の平底の船に乗っているような大きなストロークの揺れはそのままで、船のサイズが一回り大きくなって波の影響を受けにくくなったような、そんな印象です。
そして何より驚いたのは、その滑らかさによって変速ショックをも変えてしまったことです。先のレポートにも書いたように、このシトロエンの持つ最大の欠点は低速時に於ける変速ショックです。
シトロエン独自のセミオートマチックがまだ未成熟なのか、スタート時から徐々にスピードを上げていく過程でいくら慎重にアクセルを踏んでも、ローからセカンドへシフトチェンジする際のガクンというしゃくり上げるようなショックが抑えられません。それがなんと、二種類の政振ステッカーによって消えてしまったのです。
Battery Joe、In & Out、どちらの効果なのか、それともPentagon Joeを含めたすべての政振ステッカーによる相乗効果なのか・・・、とにかく誰にでも明らかに分かる変化が起こったことは事実です。
■外気との親和性
シトロエンはプジョーとは別の西広島バイパスへと進路を取りました。広島から西の宮島方面へ抜けるこの無料のバイパスは近年延長され、広島から西の各地域を結ぶ貴重な大動脈です。
シトロエンは低速時の変速ショック以外はとても自然で柔らかな走りで長距離ドライブでも疲れを感じさせません。この車で貝崎さんとともに東京や長野を何度も往復し、その乗車感覚は十分理解していますが、今適度に混んだ西広島バイパスを走るシトロエンは、これまで以上に落ち着いた佇まいを見せています。
これは乗り心地というよりも空気感です。やはり窓の外を流れる景色に車内とは分離されたものを感じ、まるで水族館に行って大きな水槽の前に立ち、ゆったりと泳ぐ魚たちを眺めている、そんな感覚なのです。
「このままどこまでも遠くへ走って行きたい」
そんな心地よさとともに浮遊感のようなものを憶えます。
この空気感の理由を古典物理学の範囲で無理に解釈すると、車が外気の中を抵抗なくすり抜けているという感覚、つまり車の空力特性が上がったかのようです。シトロエンはRVタイプで全高が高く、空力特性がそんなにいいとは思えません。
車体、塗装が変わらず、空力特性がよくなることなどあるのでしょうか。唯一考えられるのは、車体表面に帯電する静電気量が減り、表面に薄くまとわりつくような空気層がキレイにはがれ、気流がスムーズにすり抜けるようになったということです。
たぶんそんな単純なものではないと思いますが、この外気との親和性のようなものは、水中を泳ぐ魚、空を自由に飛び回る鳥たちがいつも感じ取っているものではないかと想像します。それと比べて地を這い回る人間のなんと不自由なことか・・・。
■量子効果の特徴
同じ言葉を繰り返しますが、新たな政振ステッカーによって得られる量子効果は実に不思議です。これまでとはまったく異なる反応が現れ、従来のものと同じベクトルで計ることができません。けれど量子の振る舞いが日常感覚とはまったく異なるものであることは物理的に証明されていて、それが五感で感じ取れるレベルで現れたなら、同じく不可思議な現象となるのはごく自然です。
人体を含めこの時空の森羅万象はすべて量子の集合体であり、昨今量子コンピュータが実用化されつつあるように、量子の世界が身近に迫ってきているのかもしれません。
これまで二台の車で感じ取った量子効果をまとめると、
1.走行性能の向上
振動、騒音の軽減、トルク、安定感の向上、シフトチェンジ時のショックの低減、様々な計測数値として現れるものと考えます。
2.乗車感覚の向上
すべての量子は粒(物質)と波(振動)両方の性質を持ち、互いに不可分の存在です。
それによって車という物質だけではなく、人間の思考という非物質にも影響を与えるのだと感じます。
政振ステッカーによって量子的微振動が生じ、それを受けることによって脳内ノイズのようなものが消え、それで運転に集中でき、乗っていて心地いいのではないか、それが実体験から推察できることです。これは脳波や心拍数、発汗量、眼球運動、そういったものに現れると考えられます。
3.車内と車外との分離感
これが最も不思議なもので、高速で動く車の中から外の景色を眺めていると、まるで教習所のドライブシミュレーターに座っているかのような、自分は安定した不動の位置にいて回りだけが流れるように動いている、こんな感覚がぬぐえません。
量子はその位置を確定することができず、霧のような状態の存在確率密度分布でしか示すことができません。そんな位置的不確かさがこの分離感と関係しているのかもしれません。
■検証すべき課題
1.客観的データの測定
量子効果によって車の走行性能が確実に向上したのは事実です。それは燃費や出力の向上、振動の減少といった客観的数値で表わすことができ、それを示すとともに、多くの人にそれぞれの車で体感や実際のデータとして感じ取っていただきたいと思います。
2.車の状態による変化
装着した二台の車とも整備が行き届いた状態であり、だからこそ大きな効果が現れたということはあると思います。これがホイールバランスが狂っていたり、電気、吸排気系の調子の悪い車の場合どの程度効果の差があるのか、確かめてみる必要があります。
3.乗り手の感性
量子効果は機械的変化だけではなく、乗り手の感性に依存する部分が大きく、その感じ方には個人差が大きく現れると思われます。
4.観測者効果
これが量子的に最も大きな課題です。観測する行為が観測するものに影響を与え、量子は観測するかどうかで粒になったり波になったり、その振る舞いを変化させます。
量子は回りと融和的存在であり、厳密な客観性を持っていません。それゆえ量子効果も人によって変化し、何も感じない人にはほとんど効果を現さないという可能性もゼロではありません。これについてはまったくの未知数です。
■量子効果、その究極の世界
近年発達した量子力学に対し、あのアインシュタインが「神はサイコロを振らない」と言って、その偶然に支配されるあいまいさを否定したことは有名です。それぐらい量子の振る舞いはあいまいかつ奇妙であり、またその奇妙さの上にこの現実社会が成り立っているのも事実です。
著名な物理学者で湯川秀樹博士の「素領域理論」を継承する保江邦夫博士は、現代物理学のみならず神道をはじめとする宗教、歴史など多岐の分野で五十冊を越える本を著しておられます。
その保江博士がスイスで研究生活を送り学会でドイツに行かれた際、スポーツカーランチャで制限速度無制限のアウトバーンを超高速で飛ばしそれが極限に達した時、突然車の振動と騒音が消え、ただ周りの景色が流れていくという不思議な状態になったそうです。
そしてその時に額の裏にある数式が浮かび、それを後で解析してみると、量子力学の分野で最も有名な公式のひとつシュレディンガー方程式を導く数式であることが分かり、それは後に保江方程式と名付けられるようになりました。
それを語っておられるのがこの動画で、該当部分は「ここ」からです。
保江博士が体験した無音無振動の高速環境、それが量子効果を示す究極のひとつの姿ではないかと考えます。そしてそれと近似したものが、政振ステッカーによって得られた車内と車外との分離感にあるのだと感じます。
■自ら価値を感じ取る
自分自身量子力学について深い知識があるわけではありません。また政振ステッカーがなぜ量子効果を得られるのか、その理屈もほとんど理解していません。それでも量子効果を感じることはでき、その体感から量子効果についていくら考えても明快な答えを手にすることはできません。
しかも量子の世界は観測者の主観が大きく影響する領域で、客観性を追い求めると謎は深まるばかりです。
最終的に量子効果は各人が自らの主観で感じ取る割合が大きく、そこが従来のものとの違いであり、いろんな人がどのようにこの量子効果を感じ取るのか、そこにとても興味があります。
量子とは究極の微粒子であり、粒と波という物質とエネルギーの根源であって、それゆえ様々なものと深い関わりを持ち、とらえどころのない性質とともにすべてのものに影響を与えます。
これをどのように活用していけるかは、その原理や効果とともに未知の部分が大きく、多くの人が自らの価値観で感じ取り、この新たな時代を象徴する贈り物を共有していくべきものなのだと感じます。
酒井伸雄
https://yogananda.cc
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